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暗号資産の無期限先物

無期限先物ポジションの総コスト、年率換算、損益分岐価格を算出します。取引所4行を並べて表示するのは、決済間隔が違えば、同じ表示レートでも意味が同じにならないからです。

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ファンディングの課され方

無期限先物には満期がないため、限月のある契約の決済のように価格を現物へ引き戻すものがありません。その役割を担うのがファンディングです。決められた時刻に、一方が他方へポジション想定元本に比例して支払います。インデックスより上ではレートはプラスになりロングがショートに支払い、下ではレートはマイナスに転じショートがロングに支払います。取引所の手数料ではなく、トレーダー間の移転です。

計算式

期間数     n = 保有時間 / 間隔(時間)
決済回数    s = floor(n)
コスト     C = 想定元本 × レート × n
実際の課金   想定元本 × レート × s  から
        想定元本 × レート × (s + 1)  の間
年率換算    レート × (8760 / 間隔(時間))
証拠金比    C / (想定元本 / レバレッジ)
損益分岐    エントリー価格 × (1 + C / 想定元本)
レートは1日あたりでも1年あたりでもなく、決済間隔あたりで表されます。上のどの行も間隔に依存しており、だからこそ間隔は定数ではなく入力項目です。

最も重要な性質は、ファンディングが連続的にではなく特定の瞬間に課されることです。決済の直後に建てて次の決済の前に閉じれば、体感でどれだけ長く持っていても支払いはゼロです。決済を3回跨げば3回支払います。本ツールが滑らかな推定値とその前後の整数の結果を併記しているのはこのためです。実際の課金額は、取引所の時計に対して何分に建てたかに依存します。

また、提示されたレートは間隔を抜きにして取引所間で比較できないことも意味します。1時間ごとに決済されるレートは、同じ表示数値が8時間ごとに決済される場合の8倍のコストになります。同じポジションを同じ期間保有してもです。比較表はこの誤りを防ぐために存在します。ポジション、レバレッジ、保有時間を各行で同一に保つため、コスト列の差はすべて、入力したレートと間隔から生じます。

年率換算にも同じ依存関係があります。間隔あたりのレートに1年間の間隔数を掛ければ、借入コストと比較できる数値が得られ、これは実際に有用です。レバレッジをかけた無期限先物の保有は資金調達の判断であり、年率換算した数値こそ代替手段と突き合わせるべきものだからです。しかし間隔を示さずに提示された年率はそもそも数値として成立しないため、ここでは常に両者を並べて表示します。

レバレッジはファンディングのコストそのものを変えません。課金はポジション想定元本に対する割合であり、想定元本は建てたサイズで決まるのであって、その裏にある証拠金では決まりません。レバレッジが変えるのは、そのコストの感じ方です。同じ課金額でも証拠金が10分の1なら、自己資金に占める割合は10倍になります。想定元本に対しては無視できるように見えるファンディングコストが、実際にリスクにさらしている証拠金の大きな割合になることがあり、2つ目の出力がその数値です。

式が前提とするもの

レート自体は通常、金利の成分と、無期限先物がインデックスからどれだけ離れて取引されているかを追うプレミアムの成分から作られ、結果には上限が設けられます。実務上の帰結として、ファンディングは何かを予測しているのではなく、現在のポジション状況を測っています。高いレートは板が一方に偏っていることを示し、その偏りが解消されれば素早く反転しえます。

本ツールの符号の扱いは市場の慣行に従います。プラスのレートはロングにとってコストであり、同じレートはショートにとっては収入です。出力は緑になり符号が反転します。ショートで継続的にマイナスのファンディングを受け取ることは実際の収益源であり、ベーシスやキャリーの戦略が存在する理由の一つですが、同時に、その解消がレートを動かす混雑した取引でもあります。

ポジション保有に関するそれ以外のことは、これらの数値の外にあります。エントリーとイグジットの取引手数料、スリッページ、約定時のマーク価格とインデックスの差、担保そのものの資金調達コストは、いずれも含みません。保有が短ければ取引手数料がファンディングを完全に上回るのが普通で、長ければファンディングが手数料を上回るのが普通です。損益分岐の出力が示すのは、ファンディングを賄うために価格がどれだけ動く必要があるかだけで、取引全体を賄うためではありません。

この計算が省いているもの

4公開した限界

実際の課金額がこの数値と食い違う4つの理由。

  • レートは一定と仮定しています。実際には間隔ごとに再計算され、1日のうちに符号が変わることもあります。
  • 決済間隔は取引所ごと・銘柄ごとに異なり、取引所は変更します。ここの値は編集可能な初期値であって、検証済みの定数ではありません。
  • 決済を1回多く跨ぐかどうかは、取引所の時計に対していつ建てたかに依存します。主要な数値はそれを平均し、前後2つの数値が範囲を示します。
  • 取引手数料、スリッページ、担保の資金調達コストは含みません。取引所固有の上限や部分間隔の扱いも同様です。

質問

決済の前に閉じた場合もファンディングを支払いますか。
支払いません。ファンディングは、決済時刻にポジションを保有している口座の間でのみ交換されます。二つの決済の間だけで建てて閉じたポジションの支払いはゼロであり、本ツールがコストと並べて完全な決済回数を表示しているのはこのためです。
同じレートなのに取引所によってコストが違うのはなぜですか。
レートが決済間隔あたりで提示されているからです。1時間ごとに決済されるレートは、同じ数値が8時間ごとに決済される場合の8倍の頻度で適用されるため、同じ保有期間で8倍のコストになります。間隔を比べずにレートだけを比べることが、取引所比較で最もよくある誤りです。
レバレッジを上げるとファンディングコストは増えますか。
絶対額では増えません。ファンディングはポジション想定元本に課されるため、コストは建てたサイズで決まり、その裏の証拠金では決まりません。レバレッジが高いほど、同じコストが証拠金に占める割合は大きくなり、それを測るのが証拠金に対するコストの出力です。
間隔が固定ではなく編集可能なのはなぜですか。
定数ではないからです。取引所ごとに異なり、同じ取引所でも銘柄ごとに異なり、さらに変更されます。固定してしまえば、自信ありげで誤った比較を生みます。実際にトレードする銘柄のスケジュールを各行に設定してください。

背景

この計算が実際に測っているもの

計算ツールは計算を行います。ガイドはその下にある仕組みを説明します。数値がどこから来るのか、成り立つためには何が真である必要があるのか、そしてどの時点で目の前の市場を説明しなくなるのか。このページが出した数値をもとに動くつもりなら、先に読むべきはそのページです。

Funding rates explained

The mechanism that anchors a perpetual to spot — and what a persistently expensive rate is really telling you about positioning.

語数
2,320
読了時間
11 分

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